staff/K子
えっ、野球始めるの!?
うちの息子が、突然スポーツ少年団で野球をやりたいと言い出して…。とまどう母、たじろぐ父、もやもやの姉。スポ少という未知の世界に飛び込んだ、わが家の迷う日々を(恥ずかしながら)綴っちゃいます。
[5]
大切だってわかっちゃいるけど、難しい自主トレ
2月、プロ野球の話題といえば、やっぱりキャンプ情報。新聞を読んでいて、監督のコメントに「選手一人ひとりが自主トレをきちんとしてきたのが分かる」というのを目にすると、これまでは「ふーん」くらいに思っていたのが、息子が野球をやり出してからは「やっぱり自主トレ、大事よね~」と分かった風な口をきくようになっている私。
シーズンオフだった我がチームも、3月からの練習試合が決まり始めて、グループLINEもなんだか賑やかに。「おっ、いよいよだねぇ」と興奮気味に息子に声をかけると、肝心の本人はマンガ三昧。「おーい、君が試合に出るんですよー」と再び声をかけても、「『葬送のフリーレン』読み終わってから、素振りをやる!」との返事。うん、分かる。面白いもんね、『葬送のフリーレン』。で、しばらく様子を見ていると、今度は別のマンガに手を出し始め…がっかりとは言わないけれど、本当に野球好きなのかなと疑っちゃいます。
「子どもって後悔する経験がまだ少ないせいか、練習から本気でやるっていう感覚がないように見えるよね」というチームの母達との会話を思い出しながら、マンガに没頭する息子をじーっと観察。マンガを読むことは悪くない。何かに夢中になれるという時間は、とても有意義なことだって思う。だから、マンガに一生懸命になっているのを止めてまで自主トレを促すべきか…と唸りながら悩んでいるうちに、私のじっとりとした視線に耐え切れなくなった息子。そろそろとバットを取り出し、振り出すというのが、この冬の自主トレの風景。正直、こんな感じでいいのかな?と思っちゃってます。
話はちょっと変わって、PTA講演会で聞いたことを。夢につなげるための毎日の積み重ねは、具体的なことを紙に書いて、さらに口に出していくと自分事として受け止めやすいとのアドバイスがあり、「よしっ、我が家でも!」と意気込んで帰ってきたものの、夕飯の支度やら取り急ぎのメールやらやっているうちに「何するんだっけ?」とぼんやり。これって、なんだか既視感があるなぁと思ったら、素振りの前にマンガに夢中になる息子とどこか似てる。「子は親の鏡」とはよく言ったもので、まずは親が「目標」を持ちながら、積み重ねる姿を見せる必要があるのかも…。なんか、私の方が試されている気がするなぁ。
つづきは[6]へ…