staff/K子
えっ、野球始めるの!?
うちの息子が、突然スポーツ少年団で野球をやりたいと言い出して…。とまどう母、たじろぐ父、もやもやの姉。スポ少という未知の世界に飛び込んだ、わが家の迷う日々を(恥ずかしながら)綴っちゃいます。
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成長痛を乗り切るための重要アイテム「インソール」
昨年秋、大きな試合が続いた時のこと。「おかあさ~ん、足がめっちゃ痛いっっ!」と訴える息子。痛みが強いのは、かかと部分とそこにつながる足底やふくらはぎ。歩いただけで痛みが走り、しまいには足を使わない状態でもヒーヒーいうので整形外科に行くと、「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」になりかけているという診断。シーバー病とも呼ばれている症状で、10歳前後の成長期の男子に多いスポーツ障害のひとつなんだそう。
かかとの部分が成長して、しっかりと固まれば、強度のスポーツ時にも耐えられるようになるみたいだけど、それも最低1年くらいはかかる見込み。あとは、練習前後のストレッチや痛みが起きた時はシップをするなどの方法で乗り切るしかないらしいんです。足まわりのトラブルで真っ先に思い出したのが、奥州市水沢にある「かんのシューズ」の管野博久さん。靴選びやインソールのアドバイザーとして、何度かお世話になったことがあったので、息子の症状に合わせたインソール作りをお願いしに行きました。
まずは、今使っている野球用のスパイクをチェック。それに合わせたインソール作りに取り掛かる管野さん。「たぶんね、成長に伴う症状だから、1年くらいは付き合うことになると思うよ」とのアドバイスは、医師の診断と同じでした。試し履きをしながら、微調整を重ねてインソールを仕上げていきます。「かかとを保護できるように、かかと部分をぐっと厚くしますね」と丁寧に教えてくれる管野さん。その優しいまなざしに、ほっとします。
実際に履いてみた息子からは、「スパイク履いている時だけは痛くない!」との感想。魔法のようなインソールに親子で感激です。せっかくなので、普段履く靴についても相談し、そちらは市販のインソールで対応することに。子どもの頃のケガは対処を怠ると、大人になった時に体の不調を招くこともあると、管野さんから以前に聞いていたので、まずは不安をひとつクリアできて安心しました。また、管野さんに相談しながら、成長痛ともうまく付き合っていかないとなぁ。
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