【staff／オカピ】あれもこれもやりたい！ vol.1

staff ／ オカピ

あれもこれもやりたい！

　いつかやろうと思いながらも、つい後回しにして増え続けている「やりたいことリスト」。子どもに経験させたいことも合わせると、やりたいことが多すぎる！ このままじゃヤバイぞ…。この機会にリストを消化すべく、私がやりたかった体験をレポートします。

［1］
ダイナミックにぐちゃぐちゃになって
子どもにアートを楽しんでほしい！

　息子が1歳のころ、海外に住む妹から甥の保育園で撮った画像を見せてもらいました。写っていたのは大きなテーブルに大量の絵の具をぶちまけ、顔も体もビビッドに彩られた2歳児達の真剣な顔。「こっちでは普通だよー」という言葉の格好いいことといったら。いつかこんな経験をさせてあげたい。ただし家以外で…とずっと思っていました。友人から「そんなイベントがあるよ」と教えてもらったのが今年の夏。盛岡からちょっと離れているけど、行くしかない！ とかっ飛ばしました！

　主催者の方から「ここでは、なにをしても“やっちゃダメ”と言わないでくださいね」と説明をうけると、ワクワクの高まりとともにホッとしたような不思議な気持ちに。あれ？ もしかして「やっちゃダメ」を言う側にもストレスがあったのかも？ この日の遊びの材料は、〈小麦粉えのぐ・パン粉・寒天〉。さあさあ、いつも家を散らかす要領で思いっきり楽しんでちょうだいよ！ と思っていたのですが。なんと子ども達、「汚れるのヤダ」と手を拭き拭き、「これやっていいの？」といちいち私の顔を伺い…。想像とは違う反応に、普段いかに行動を抑制していたのかを突きつけられてしまいました。

　それでも、なにをしても大丈夫なんだということがわかり、スタッフさんとも交流するうち徐々に行動が大胆に。まさにゾーンに入っている状態！ 思いつくままなにかを作ったり、ただ感触を楽しんだり。正しいも間違いもないし人の目を気にすることもない中で、創造性がみるみる豊かになっていきました。日常ではもちろん我慢も必要だけど、ときにはありのままに、リミッター外して楽しむことも必要！ こういうのって、やってみて初めて実感することですよね。親子で改めて感じられる、とても貴重な経験になりました。